旧軽井沢といえば旧軽銀座ですが、有名な観光地だけあって人が多いですよね。
しかし旧軽井沢銀座からすこし道を逸れると、めったに人とすれ違うことのない静かな森の小径が迷路のように広がっています。
人ごみに疲れたあなた、日常の忙しさに疲れたあなたは、旧軽井沢の散歩道で緑と土の香るおいしい空気と涼やかな風に癒されてみませんか?
今回は2024年5月23日~5月26日までの期間にお散歩した、旧軽井沢の小径をご紹介しますね♪
今回ご紹介するのは、
- ハッピーバレー(幸福の谷)
- お気持ちの道
- サナトリウムレーン(ささやきの小径)
- 近衛レーン
の4つの小径です。
それではハッピーバレーから!
ハッピーバレー(幸福の谷)
「静謐(せいひつ)」という言葉は、この場所のためにあるといっても過言ではありません。
緑が豊かな旧軽井沢の静寂を心行くまで楽しむのなら、ハッピーバレーを歩くことをおすすめします。
多くの人で賑わう旧軽井沢銀座通りからも近く、軽井沢会テニスコートからは5分程度、万平ホテルのすぐ裏にハッピーバレーはあります。
案内板は無く、地図を見ても見にくい場所にあり、私がハッピーバレーを訪れるといつも自分以外の人とすれ違うことはありません。
もちろん観光客にはあまり知られていないようです。
地元の人々からは「桜の沢」とも呼ばれていて、川端康成やオノ・ヨーコの別荘(小野家別荘)も現存します。
ハッピーバレーは石畳の苔むした道が特徴的で、緑と土の香りが立って、小鳥のさえずりが静けさの中に響く小さな小径です。
宣教師たちがこの道の美しさに感激して「ハッピーバレー(幸福の谷)」と名付けたのだそう。
この道沿いには昔からの別荘が点在しています。
堀辰雄も『風立ちぬ』の中でハッピーバレーのことを書いており、この小説の終章はハッピーバレーで書き上げたのだそう。
生活音や人の気配から離れて、自然の中で無心になりたいとき、ハッピーバレーを歩いてみてはいかがでしょうか。
お気持ちの道
旧軽井沢の朝のお散歩にぜひ。
お気持ちの道はショー記念礼拝堂のそぐ前にある、矢ケ崎川という小川に沿った小径。
この道沿いの矢ケ崎川は日によって水量が変わりやすく、「お天道様のお気持ち次第で水量が変わる」と言われたことから「お気持ちの道」という名前が付いたそうです。
私は5月後半に軽井沢を訪れた時、朝8時過ぎにお気持ちの道を散歩しましたが、朝の優しい日の光と涼やかな空気に癒されました。
お気持ちの道を歩いていくと、矢ケ崎川とは反対方向に宣教師の方々が使う施設やテニスコート、赤い建物が特徴的な古い別荘跡などがあるのもポイントです。
サナトリウムレーン(ささやきの小径)
この道は1924年に建てられた「軽井沢サナトリウム」があった道。
当時は結核専門の長期療養所として使われていたそうです。
大正10年に軽井沢避暑団(現在の軽井沢会)の要請で設立され、病院長はニール・ゴードン・マンロー博士であったため、「マンロー病院」とも呼ばれていたようです。
サナトリウムレーンもお気持ちの道と同じく、矢ケ崎川沿いにあります。
まっすぐな道ですが緑が美しく、観光客も全然いないので、ゆったりと気持ちを休めながらお散歩できますよ。
私は朝にお気持ちの道を散歩して、そのままサナトリウムレーンも歩いてみました♪
近衛レーン
軽井沢らしい、爽やかな緑と風の感じられる散歩道といえば、近衛レーンです。
真っすぐな道の両脇に背の高い木が立ち並んでいる絵になる道。
名前から想像がつくかもしれませんが、この道は昭和の政治家・近衛文麿の別荘にちなんで近衛レーンと名付けられたのです。
近衛レーンの入り口を入ってすこし歩くと左手側に「近衛山荘」と書かれた看板が見えます。
そこが近衛文麿の別荘でした。今は建物は残っておらず、看板と別荘が立っていた土地だけが残っています。