日本で唯一、ユネスコ食文化創造都市に認定されている山形県鶴岡市。
2024年7月についに行ってきました!
実際に食が豊かな鶴岡市で手に入れた、おいしいお土産体験をこの記事に書き留めました。
しょうゆの実(ハナブサ醤油)
地元の家庭でもよく食べられていると聞いた「しょうゆの実」。
江戸時代から続く伝統の発酵食品です。
しょうゆの実といえば、どうやらハナブサ醤油のしょうゆの実が有名だとのことで、今回の鶴岡旅でゲットしました。
実は以前、鶴岡出身のパートナーのおすすめでハナブサ醤油のしょうゆの実をネットで注文して取り寄せたことがありました。
おいしかったし、鶴岡市内のいろんなお店で見かけたため、今回は現地で購入したのです。
調べてみたところ、ハナブサ醤油は1823年の創業以来、伝統と製法を守り続けている老舗のお醤油屋さんなのだそう。
現在まで15代も続いているようです。
地元庄内で親しまれているお醤油屋さんで、今回の鶴岡旅で寄った文下(ほうだし)食堂というラーメン屋さんでも、各テーブルにハナブサ醤油のお醤油がセットされていました。
今回私は羽黒山にあるお土産屋さんにて購入しました。お値段は〇〇円。
1袋あたり115mlとそんなに多くないのですが、塩味が強いので1袋でもある程度の期間楽しめます♪
色んな食べ物・料理に添えたり使ったりできますが、私はやはりシンプルにご飯のお供にいただくのがベストだと思います。
しょうゆの実があれば、ご飯何杯も食べられてしまいます。
ごま豆腐
鶴岡市といえば、1400年以上人々の信仰の対象となっている山岳修験の聖地「出羽三山」が有名です。
自然・山の恵みを生かした精進料理の文化があること、祭り・精神性を分かち合う行事食・伝統食があることを背景に、鶴岡ではごま豆腐を食べる習慣があるそうです。
とくに、祝い事は仏事、お祭りには欠かせない食べ物なのだそう。
こちらも羽黒山のお土産屋さんで購入したごま豆腐です。
このごま豆腐は私の実家へのお土産として買ったので、自分では食べていませんが、現地でいただいたお弁当の一品として入っていたごま豆腐を食べてみました。
お豆腐には甘いあん・たれをかけて、食べるのが一般的だそうです。
ほうれん草のお浸しも添えられていることもあるみたい。
民田なす
鶴岡の在来作物の1つとして有名な「民田なす」。
鶴岡出身のパートナーが鶴岡でしか見たことが無いと言っていたので、見つけた瞬間に「これは買わねば
」とすぐ手に取りました。
鶴岡駅周辺をぶらぶら歩いていた時に見つけたファーマーズマーケットで運良く手に入れたのでした!
ユネスコ食文化創造都市鶴岡のホームページをのぞくと、
“在来作物とは「生きた文化財」と言われ、その土地で長年栽培され、人々に親しまれてきた野菜・果樹・穀類などの作物”
なのだそうです。
限られた土地にしか存在しない貴重な作物が在来作物と呼ばれています。
それこそ、現地で民田なすを見つけた私は「お宝だ・・・!」と心の中で叫びました。
鶴岡の在来作物は山形大学の教授を中心に研究調査が行われており、2018年3月の時点で鶴岡市内で継承されている在来作物は60種類にのぼることが分かっています。
そんな素晴らしいお宝の1つ、民田なすはミニサイズで丸々とした可愛らしいなすです。
「どうやってたべるんだ?」と思い、食べ方を鶴岡出身のパートナーに聞いたところ、「漬物にして食べるかな」とのことでした。
早速これまた鶴岡で購入したからし漬けの素を使って、民田なすのからし漬けを作りました。
小さいのでへたごと、漬けて食べられると聞いたので、まるっと漬け込みました。
漬けあがったものが下の写真です♪
民田なすのからし漬けを食べてみたところ、よく見る長細いなすより、実が詰まっていて若干味が濃い気がしました。
ちなみに民田なすは6月~8月が収穫時期なのだそう。その時期に鶴岡に行く機会があれば、ぜひファーマーズマーケットをのぞいてみてくださいね!
ちなみに民田なすは、有名な俳聖・松尾芭蕉の俳句にも登場していると言われています。
めづらしや山を出羽の初茄子
この句は1687年に松尾芭蕉が詠んだものですが、”初茄子”は長山邸で出された民田なすのことだそうです。
長山邸は当時、鶴岡城下に住んでいた庄内藩士・長山五郎右衛門重行の屋敷。
長山重行は鶴岡俳壇に重きをなした人物です。
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